弁護士臼井義幸の交通事故ブログ

交通事故を専門に、日常事件を取り上げます。

交通事故後に長期化する治療と症状固定

 交通事故に遭い、頭が痛い、肩や手先にしびれが残るといった神経症状では治療が長期化することがあります。治療期間が2年に及んだという方もいました。
 痛みやしびれがあるので病院に行くと少し和らぐ、自分としては必ず治したいので様子を見たい、こういうことはよくあります。
 相手保険会社は特別な事情がなければ、こういう場合、事故後半年ぐらいするとそろそろ治療を打ち切りたいと言ってきます。何も知らないと、そういうものかと思って症状固定に同意してしまって、後悔することがあります。
 しかし、症状固定は、医師が患者と相談して決めるものです。相手保険会社が決めるものではありません。症状改善の余地がある限りきちんと最後まで治療するという、保険会社に負けない姿勢が大切です。


信濃法律事務所
弁護士 臼井義幸